★★★sahara★★★
モロッコの祭り・行事
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 赤ちゃんが生まれてから一週間目にするお祝い。
この日に屠られた羊の血で赤ちゃんの額に名前を書いて、名前を付ける日だとも聞いた事があるけれど、実際に目にしたことはないし、名前も前もって決まっている様だ。

 昼間に男性客を招いてお茶や食事をご馳走して、夕方から女性客を招く場合もあるし、15時前から女性客を招いてお茶と食事をご馳走して、夜に男性客を招く場合もある。夏場は、男性と女性を昼か夜に同時に招いて、テラスと室内で男女別に分かれて食事をしたりもする。
女性客だけでだいたい60人以上はやって来る。子供達も入れれば、80人はいるのではないだろうか。皆カフタンや綺麗な服を着て、金のアクセサリーを沢山身に付けてやって来る。まずはその場にいる人達に握手やらキスやらの挨拶をして、細長いクッションの上に腰を落ち着ける。座っていても、次から次に人がやってきて、挨拶を交わす。親せき、近所の人、知り合い、違う町からわざわざやって来る人もいる。
一段落したらお茶が振舞われ、手作りお菓子が盛られた大皿を持って、順に回ってくるので、自分の所に来たらお菓子をもらう。たいていの人は1つづつ取っている様だが、人によっては2つづつ取って、自前の袋に入れていたりしている。だいたい2,3回お茶が振舞われ、4種類ぐらいのお菓子が回ってくる。皆お茶を飲みながら世間話をして過ごす。子供達は外で遊んでは家に入って来てお菓子を頬張って、また外へ飛び出して行く。お祈りの時間がやって来ると、他の部屋に行ってお祈りをしてまた戻って来る。1〜2時間ぐらいお茶を飲んで過ごしていると、やかんの様な物と受け皿、タオルを持った人がやって来て、順番に手を洗って行く。その後食事が運ばれて来る。

 お祝い事の食事はだいたい決まっている。まずは鶏の丸焼き料理、その次にマトンの煮込み料理、そして果物。
鶏の丸焼きにゆで卵やポテト、アーモンドが乗っていることもある。マトンにはプルーンが乗っていることが多い。お客の数が多いので、従姉妹や近所からもテーブルを借りたりして、6箇所ぐらいに分かれてテーブルを囲む。自分で肉をちぎって、適当に取って食べることもあれば、1人がきちんと当分に分けて、それを食べる場合もあって、これはそのテーブルにいる人によって違う様だ。少し食べながらも、せっせとパンに肉を挟んで、自前の袋に入れて持ち帰る人も多い。ビニール袋を準備して、皆に配ってくれる事もあるし、「袋ちょうだい」と言って持ってきてもらう人もいる。フルーツを食べ終わったら、皆さっさと帰る準備をして帰って行く。家の人は第2陣(男性客もしくは女性客)を迎える為に、掃除を始める。
男性客は女性と違って普段着で来る人が多いようだ。そして女性客よりも少ないみたい。私が旦那に女性客は60人以上いたと言うと、男性は20人ぐらいだったと言っていたことがある。そういえば袋に肉を詰めた女性が、「家で旦那と食べるのよ。」と言っていた。スボォアに行かない家の人の為に皆せっせと持ち帰っているのか。

 赤ちゃんは、包帯の様な布でぐるぐる巻きにされ、布に包まれて、綺麗なカフタンを来てベッドもしくはソファーに持たれているお母さんに抱かれている。なぜぐるぐる巻きにするかというと、まだ自分の手足を上手くコントロール出来ないから、自分の手で顔を触ったりして怪我をしないようにする為だそうだ。両手を胸の前でクロスさせてぐるぐる巻きにするのだが、大人のモロッコ人が同じような格好で寝ているのを何度か見た事があるので、もしかしたら赤ちゃんの時からの癖なのかもしれない。

 帝王切開で出産して、一週間経っても家に帰れなかった人がいる。
夕方のお茶の時間などには、いつもよりも沢山お客さんがやって来て、お祝いを言う。そしてお茶を飲み、お菓子を食べ、出産の時の様子などを聞いて帰る。生まれた時からお菓子作りは始まっているのだ。
出産から11日目にお母さんと赤ちゃんが家に戻った時は、近所の人やら従姉妹やらがやって来て、皆大喜びだった。赤ちゃんのお婆ちゃんは、私にも赤ちゃんを抱け、と言って、「可愛いでしょう。どう?」と満面の笑み。お母さんの側には彼女のお母さんや家族がいて、2人を見守っていた。そしてその2日後に、スボォアが開かれた。

 準備をして、接待をする方は大変である。
鶏を沢山捌いて、羊を屠って、大きな鍋でぐつぐつ煮込んで料理をし、オーブンで鶏を焼き、お茶の準備をし、お客にお茶を出しては、また洗って拭いて、またお茶を出す。父方の姉妹や兄弟の嫁、大きくなった従姉妹が手伝うことが多い様だ。でも皆楽しみながら準備をして、一段落ついたらお茶を飲んだり、ご飯を食べたりしている。昼間に男性、夕方に女性客を招いた時、後片付けをして一度家へ帰ってから、21時ごろにまたスボォアをした従姉妹の家に家族全員で行った。すると、その日に屠った羊の肝を茹でて、塩コショウをした物を出され、同じ部屋に赤ちゃんを産んだお母さんの家族と限られた従姉妹で、男女別に分かれてテーブルを囲み、時々男性側と大声でお喋りしたりしながら食事をした。勿論、パンに肉を挟み、ビニールに入れて持ち帰る人もいる。羊の頭は、赤ちゃんのお婆ちゃんに出されていた。



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