| ★★★sahara★★★ | ||||||||||||||
| モロッコの祭り・行事 | ||||||||||||||
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◆>... ラマダン(断食月) ◆>...イード・アル・フィトル(断食明けのお祭り) ◆>... アル・イード・カビラ(犠牲祭) ◆>... ラァラマ(婚約式) ◆>... アァルス(結婚式) ◆>... スボォア(出産祝い) ◇>...ウエディング・オブ・キング ◇>...ギナワフェスティバル ◇>...ムッセム ◇>...デイツフェスティバル |
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| ◆>... アァルス(結婚式) ヘンナの日 1月のある日、結婚式を明日に控えた従妹の家へ向かう。 今朝の気温はマイナス8度だったらしい。こんな寒い日に、熱を奪う作用があるヘンナをする従妹。そう、今日は新婦が明日の結婚式前に行う、ヘンナの日なのだ。 15時頃に従妹の家へ行くと、既に10人ほどの女性が集まってブンディールと呼ばれるタンバリンを大きくして周りのカシャカシャ言う物を取り除いたような太鼓と、タンバリン、脚付きトレーの上にいくつかグラスを置いて、グラスをトレーの上でカチャカチャ鳴らしながらリズムをとり、歌や言葉の掛け合いなどをして楽しんでいる。 新しく来た人に、ブンディールやタンバリンを回しながら、歌って、踊って、一息ついたらまた歌って、レレレレレと特有の音を出す。 そんな時間を過ごしていると、モロッコのとても綺麗なお香を焚く器が運ばれて来て、叔母さん達はスカートの裾を上げ、器をスカートの中に入れて香りをくゆらせていく。たまたま叔母さん達の間に座っていた私のスカートの中にも、器を運び入れてくれた。 以前本で読んだことのある、アラブのお茶会の風景に憧れていた私は、香りをくゆらせながら優雅な時間に浸った。 お香の後は、大きな銀のトレーが運ばれて来て、お茶が振舞われ、大皿に盛られた手作りクッキーを手に、順番に回って来てくれる。 そして、ヘンナをする為に手や足を置く場所にクッションを積んで、席を整える。新婦は今朝、家族の女性達と共にハマム(蒸し風呂)へ行っている。これもヘンナの日の行事の一つで、サボンビルディーと呼ばれるジェル状の石鹸とヘンナを混ぜて体を洗い、垢すりをしてもらうのだ。
18時過ぎ、ブンディールと言葉の掛け合い、手拍子の中を新婦が白いカフタンを着て入場。女性達は、彼女の前で踊ったり写真を撮ったりして楽しんでいる。そんな中、ヘンナをする女性がまず足から模様を描き始めた。注射器にヘンナを吸い取り、先端から押し出されて来るヘンナで模様を描くのだ。叔母さん達は、「こんな寒い日にヘンナやなんて、可愛そうやなぁ。」と呟いていたけれど、本人は幸せそうだ。娘を気遣って、彼女の母親が火鉢を用意して、新婦の足元に運んで来た。 19時頃、子供達が窓辺に集まって外を眺めている。何?何があるの?と不思議そうにしていた私に、「早く!外に行って見ておいで。」と妹に言われ、とりあえず急いで外に出てみると、途中からいなくなっていた従姉妹達が、沢山の卵やプレゼントを頭に乗せながら、ブンディールやジャンベ、カルカバッツ(鉄のカスタネット)、細長いラッパのような楽器の音楽隊達と共に、掛け声をかけあい、レレレレレと音を出しながらこちらに向かって歩いて来る。家の前で沢山の人に囲まれながら楽器を鳴らし、お祝いの歌を皆で歌ってから家の中へと入って行く。新婦のいる部屋へ入ると、もう皆総立ちである。音楽隊を囲み、掛け声をかけあい、歌を歌い、手拍子をしながら踊ったりしている。部屋中に喜びが満ちていて、皆それぞれに喜びを表現していた。 音楽隊が帰って行った後、中断していたヘンナを再開した。私達を含め、殆どのお客さんが帰って行ったが、新婦と仲の良い従姉妹や友達が残っていて、翌日彼女達の手には少しづつお揃いのヘンナ模様が描かれていた。
結婚式 結婚式の当日、男性はお昼ご飯を新婦の家に食べに行った。 ヘンナの日は、普通の服装で出かけたけれど、今日は家で衣装合わせをして、持っていく準備をする。初めから綺麗なカフタンで出かける人もいるが、私達は新婦の家で着替えることにした。昼食後新婦の家に向かうと、昨日は無かった音響の機械が設置され、大きなスピーカーが3台も置いてある。私が思うに、モロッコ人は日頃から大音量でテレビを見たりするが、今日は輪をかけて大音量で音楽を流している。たまたまスピーカーのまん前に座った人は、耳をふさいで「うるさい!!」と迷惑がっていたが、他の人はのりに乗って腰を振りながら踊りだしていた。 妹と一緒に新婦がいる小部屋でカフタンに着替える。妹は化粧道具を手にしながら、丹念に化粧をしていた。普段はスカーフで覆っている髪の毛も綺麗にセットして、皆ここぞとばかりにお洒落を楽しんでいる。新婦は、眠ってしまった子供や皆の着替え、荷物と共にこの部屋で休んでいる。
大広間では、入れ替わり立ち代り、踊りながら前へ進み出て、「ちょっとスカーフ貸して!」と言ってスカーフを素早く腰に巻く。腰の動きを強調しているようだ。大きなトレーにお茶のセットが運ばれて来ると、前に座っている女性達がお茶を入れ、皆に回していく。沢山のグラスの中に、高い位置からお茶を注いでいるのを見るのは気持ちがいい。私にも甘いミントティーが回って来た。そして、8種類ものクッキーを紙皿にラッピングした物が配られた。お茶を飲み、お菓子を食べ、踊っているとまたお茶が運ばれて来る。 18時頃、食事の為のテーブルが運ばれて来て、2つの部屋に分かれて席に着く。一つのテーブルに大人が10人。7つぐらいテーブルがあったと思う。子供も含めると凄い人数だ。 料理はこういった席でいつも出されるチキンの丸焼き料理、マトンとプルーンの煮込み料理、そしてりんごとオレンジが一つづつ。パンに挟んで持ち帰る人が多いので、持ち帰り用のビニール袋も配られた。 食事が終わると、皆大きなスーツケースを囲んで集まっている。中に詰め込まれている物を一つ一つ手に取って、「○○へのカフタン(モロッコのドレス)!」「○○へのバブーシュ(靴)!」などと言って皆に見せている。下着、ハマム(蒸し風呂)セット、テーブルクロス、金のベルト、兄弟姉妹へのジュラバや部屋着などなど。これは新郎の家族から、新婦と家族へのプレゼントなのだ。 プレゼントの公開が終わると、多くのお客さんが帰って行った。 子供達が駆け回る中、大きな椅子が運び込まれ、お香を焚く。そして衣装替えをした新郎の家族達もやって来た。「あなたのカフタン素敵ね。どこで作ったの?」と妹に話しかける人がいる。「これ、友達からの借り物だからわからないわ。」と答える妹。私のカフタンも妹の友達からの借り物。そして皆の衣装をよく見ていると、昼間違う人が着ていたカフタンを着ている人もいる。皆貸したり借りたりしているのだ。 レレレレレレ!と女性達の出す音が鳴り響いた。いよいよ新郎新婦の入場だ。 真っ白のカフタンと、真っ白のジュラバ姿で、手をつなぎながら皆の間を通って椅子の前で立ち止まる。プロのカメラマンと、大きなビデオカメラを持った人がその様子を撮り、私達も負けじと写真を撮りまくる。そして新郎新婦の前で踊り出す女性達。少し緊張しながらも、微笑みながらそれを見つめる二人。一段落すると、衣装替えの為に一度退場する。その間にお茶とお菓子が振舞われ、それを食べていたらまたレレレレレレ!と聞こえてきた。女性の歌声と共に、グリーンのカフタンに着替えて入場。皆、新郎新婦の横に立ったりして、順番に記念撮影をしている。
残念ながら、明日の朝に妹が大学のある町へ戻らなければいけない。もう一人の妹の体調も良くないので、私達は23時過ぎに帰ることになった。 別室には、金の御輿が用意されていたから、テレビでしか見たことの無い、御輿で担がれている新郎新婦を見たかったなぁ。。。 新郎新婦はこの後も衣装替えを繰り返し、風船などで飾りつけされた車に乗り込み、ホテルへと向かうそうだ。昔ながらの風習で、結婚式の最終日に初夜を迎える二人の部屋の前に皆集まって、二人が血の付いたシーツを持って出て来るのを待つ、という行いがあるが、最近はホテルへ泊まる人たちもいる様だ。妹の場合は、ホテルに写真だけ撮りに行ったと言う。 今日の為に準備された鶏、44羽!マトン18kg。13kgを新婦の家が準備し、新郎の家が4kg持参し、1kgの差し入れがあったらしい。結婚式に行く場合、エルフードではお茶に使う大きな砂糖を持参する。親戚は食器や小物をプレゼントしていた。そして結婚費用、新しい家具などは、女性の家族が用意することが多いようだ。結婚式が1週間も続く場合もあるという(全てエルフードの場合)。 ※地域やベルベル人、アラブ人によって結婚式のやり方は異なっている様です。 結婚式の翌々日、新郎の家でお食事会があった。新婦の親類だけが招かれ、お茶を飲みながらお菓子を食べ、ブンディールやタンバリンを叩いて、歌を歌って踊りだす。新婦に挨拶に行くと、真っ赤なカフタンと金のアクセサリーで着飾っていた。 昼食に、チキンの中に春雨を詰めた料理、マトンの煮込み料理、りんご、バナナ、オレンジが出され、食後も若い女性達が新婦を囲んで歌って踊って楽しんでいた。結婚式の写真集が出来ていたので見せてもらうと、合計5回衣装替えをした様だ。金の御輿は、従兄弟達がお揃いの黄色い衣装を着て担いでいた。 初めて出席したモロッコの結婚式。興味深々で写真を撮りまくる私を見て、皆面白がっていた。今度はどんな結婚式に参加できるかな?夏の結婚式ラッシュが少し楽しみになってきた。 ◆>... スボォア(出産祝い)へ |
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