★★★sahara★★★
モロッコの暮らし
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 ハマムは町によって広さも綺麗さも値段も全然違う。
小さな町や古いハマムに行くと、蛇口は1、2箇所あるだけで、順番を待って水やお湯を入れるし、場所によっては蛇口は無くて、水やお湯が貯めてある貯め場から小さなバケツなどを使って汲み上げたりする。
大きな町だと、1人に1つづつ水とお湯の蛇口があってとても便利。
ハマムに入ると、まず脱衣場に辿り着く。そして次のドアを入ると、一番暑くない部屋、その次が中間の部屋、一番奥が一番暑い部屋になっている(稀に逆になっていることもある)。
一度ハマムに行くと、3時間は帰らない。ひたすら垢すりをするのだ。大抵のモロッコ人は毎日シャワーを浴びたりはしない。夏は別として、冬は週に1度ぐらいじゃないだろうか。勿論それ以上の人もいれば、それ以下の人もいるけれど。
だから垢はたっぷりと溜まっているのだ。体は勿論、顔も、足の裏も垢すりをする。これが結構大変。力がいるからヘトヘトになる。

 ハマムに行く前に、家で頭にヘンナや卵などを使ったトリートメントをして、ハマムで洗い流したりもするし、ハマムでガスールを使ってシャンプーしたりもする。
子供たちは、嫌がって泣き喚く子もいれば、水をかけ合って走って滑って転んでいる子もいるし、みかんやパンを食べたりしている子もいる。だから何でこんな所にみかんの皮が?という風にみかんの皮やふやけたパンが散らばっていたりする。
大きなお腹をかかえた妊婦さんも、普通にハマムに行き、両手にバケツを持ってお湯を運んでいる。見ている方が何だか怖い。重い物持って大丈夫だろうか、滑って転んだりしないだろうか。。。でも本人達はこれが普通なのだ。私みたいに滑って転んだりはしない。
冬にハマムに行くと、旅行にでも行くのか?と言うような大荷物を目にする。バケツにイスに、小さな洗面器、ハマムの中で履くスリッパ、そlして着替え。ハマムから出ると、まず全身を覆える大きなタオルで体をくるみ、タオル地の帽子をかぶり、体を拭いてからパンツ、スパッツを履き、ブラジャー、シャツ、セーター、ワンピースを着て、毛糸のズボン、靴下を履き、分厚めのスカーフを2重に巻き、ジラバュを着る。とにかく沢山着込む。


ハマムに行こう

 夏は水シャワーで良くても、寒い冬はたっぷりのお湯を使って温まりたいもの。モロッコを旅行したらハマムに行って、モロッコ人と裸の付き合いに挑戦してみよう。

持ち物
1.石鹸...0.5DHでビルディーと言うオリーブオイルからできた茶色いジェル状の石鹸を買うことができるが、普通の石      鹸でもok
2.シャンプー...モロッコのシャンプーはリンスインシャンプーが殆ど。この機会にヘンナやガスールに挑戦してもいい3.体を洗うタオル...普段体を洗う時に使っているもの
4.床に敷くマット...地べたに座るのが嫌なら、ビニールシートか、無ければタオルで代用
5.小さな洗面器...バケツからお湯を汲む為のもの。無ければペットボトルを半分位に切って代用
6.バケツ...ハマムでも貸してくれるけれど、1人づつに蛇口が無ければ沢山ある方が楽
7.ビニール製のぞうり...よくす滑るので、滑り止めが付いているものがお勧め
8.キース(垢すり)...韓国の垢すり用グローブみたいなものを、モロッコでも買う事ができる
9.バスタオル...体を包める大きいものがいい
10.着替え...風邪をひかないように、温かい服装を
11.ミネラルウォーター...喉が渇くので飲料水を忘れずに

盗られて困るような物は持って行かない方がいい。お金も必要最低限にしておこう。

 中に入ったらまずはおばちゃんに「サラーム アリコム(こんにちは)」と挨拶をしよう。もし向こうから「サラーム アリコム」と言って来たら、「ワ アリコム サラーム」と返事をしよう。
お金を払ってからパンツ一丁になって、荷物を一まとめにしておこう。モロッコの女性はよくスカーフを風呂敷の様にして、着て来た服を包んでいる。素っ裸の人もたまにいるけれど、殆どの人がパンツをはいている。
ハマムの中は、だいたい一番奥の部屋にお湯と水が出る蛇口があって、そこが一番暑い部屋。1人に1つづつ蛇口がある場合は、空いている蛇口の前に座って、水とお湯の蛇口から好みの熱さのお湯をバケツに貯めて使う。共同の蛇口の場合は、好みの熱さにしたお湯を自分で自分の場所に運ぶ。普通は一番奥の熱い部屋か、真ん中の部屋で垢すりをして、暑くない部屋や脱衣場で休憩をする。床は少し斜めになっていて、上から下に水が流れるようになっているから、上の場所を取りましょう。場所を間違えると、人の垢やら、シャンプーやらがいっぱい流れて来て気持ち悪いので気をつけよう。

 マットかタオルを決めた場所に置いて、バケツにお湯を汲みに行きます。ゆっくり洗う為には、やっぱりバケツが多いほうが便利。まず自分の場所にお湯をまいて、垢や汚れを流してから、腰を落ち着かせましょう。体にお湯をかけ、手に石鹸をつけて体に擦り付けて、簡単にお湯で洗い流してから、垢すり開始。垢すりをしてくれるおばさんに頼むと、地べたに寝転ばされます(場所によっては違うかも)。顔も体も手や足の裏も全部垢すりをして流してから、もう一度垢すりをしてもまた垢が出る。気が済むまで垢すりをしたら、シャンプーをして、最後に石鹸で体を洗う。モロッコの水は硬水なので、日本の石鹸だと泡立ちが悪いかもしれない。私は最近石鹸を使って洗わなくなった。日本に比べてかなり乾燥しているので、石鹸を使うと余計な油分まで取り除かれて、カサカサになってしまうから。垢すりだけで終わる時もあるし、ガスールにオイルや蜂蜜を加えて、マッサージして、少し放置してから洗い流すこともある。垢すり前に、ビルディーとヘンナ(水で溶いて)を混ぜて体をマッサージすることもある。モロッコの女性は結婚式前にこうしてビルディーとヘンナを使って体を洗うそうだ。
一通り終わったら、体に垢が付いているから、パンツの中も忘れずに垢を洗い流しましょう。

 途中喉が渇いたら、いつでも脱衣場に行って持参した水を飲みましょう。面倒なら、ペットボトルを中に持参してもいい。モロッコ人は、脱衣場にあるポリタンクの水を飲んでいる。もしくは、洗面器に蛇口の水を入れて飲んでいる。これはちょっと垢が混じってそう。一番熱くない部屋や、脱衣場で休憩をして、のぼせないようにしましょう。
モロッコ人は、ハマムの後沢山着込みます。外との温度差があるから、周りの人に見習って沢山着込みましょう。忘れ物が無いかチェックして、ハマム終了。
誰かに「ビサハ(良かったね、すっきりしたね、という感じ)」と言われたら、「アラヤテクサハ(良かったよ、すっきりしたよ、という感じ)」と答えましょう。

 ハマムでマッサージしてもらえるという話を聞いたことがあるけれど、垢すり以外にマッサージらしきものをしている人を見た事が無い。男性に聞いてみた所、男性のハマムではボキボキ音を立てるような、痛いマッサージが存在するらしい。


私のハマム体験

 11月のエッサウィラ、水シャワーも寒いから、ハマムに行ってみることにした。メディナの中にハマムがあるらしいから、人に聞きながらハマムに向かう。暗くて狭い入り口にドキドキしながら中に進むと、おばちゃんがタイヤでできたバケツを2つ渡してくれた。お金を払って、ガイドブックに書いてあった通り、パンツ一丁になってから荷物をおばちゃんに渡して、おばちゃんの後ろにある棚に入れてもらう。中に入るとまた扉があって、その中には沢山の人が地べたに座っていた。うわっ。。。これが初めの感想。トルコでハマムに行った事があるんだけど、明るくて、広くて、きれいで、全身を洗ってくれる場所は舞台のようになっていた。でもここは、薄暗くて、狭くて、汚そうで、舞台のような場所も無かった。入るなり、みんなの視線を感じる。何だか日本の代表者になったみたいで少々緊張する。「シノワ(中国人)」と言う囁き声が聞こえた。みんなの視線が、そうか、日本・中国人はこんな体型なのか、て言っている様で怖い。

 とりあえずいちばん奥の、近くに人がいない所に場所を取った。バケツも何だか汚そう。一応濯いでから、水とお湯が溜まっている小さなお風呂のような所から水を汲み上げて、両手にバケツを持って歩き出したら、ツルッ、ドテン、バシャン!あの汚そうな床の上に転んでシリモチついて、何が起こったのか一瞬自分でも分からなかった。笑っていた人たちの中から1人の女性が転がったバケツを拾って、大丈夫?と心配してくれた。そう、ビーチサンダルを履いていた私は、みごとに滑って転んでしまったのだ。女性も手伝ってくれて、もう一度バケツにお湯を入れて、今度は一つづつ運んだ。

 久しぶりに温かいお湯をたっぷりと使って、全身を洗うことができた。垢すり用のグローブを持っていなかったから、普通に体を洗っただけだったけれど、それでも十分気持ちよかった。この薄暗さも、余計な汚れや汚いものが目に入らないから、いいことかも。ハマムの後は暑くて半そでで散歩した。昼間は温かいから、髪の毛もすぐに乾いた。

 メディナのハマムは古くて汚いらしい。そこで今度はメディナの外にあるハマムに行ってみた。広さも、明るさも、全然ちがう!着替える場所も、垢すりをする場所も広々としていて、とってもきれい。中にいる人は、床にマットを敷いたり、小さな椅子に座ったりして垢すりをしている。マットも椅子も無い私に、ハマムの人が椅子を貸してくれた。

 今回は皆の視線にも慣れて、今度は私が皆を観察しまくった。おばちゃんたちは、本当に立派な体型をしている。このデカさは、垢すりをするのもかなり大変だと思う。普通の人の2倍ぐらいはありそうなおばちゃんも、垢すりしてもらうのは同じ料金なんやろか?そうやったら何か損した気もするけれど、でもあの体型にはなりたくないなぁ。それに比べて、若い人はとってもスタイルがいい。手足は長いし、おっぱいも寄せて上げるブラジャーをしなくても、元々寄せて上がってる。いいなぁ。。。ちょっとおやじの視線になってしまった。
子供たちは手にパンを持って走り回っている。だからあちこちに水に濡れたパンが転がっていたのか。脱衣場でおばあさんが子供達にクッキーやスポンジケーキを手渡している。それを見ていた私にも1かけらのスポンジケーキをくれた。

 皆お喋りしながら垢すりをしている。おっぱいも持ち上げて、お腹の肉も持ち上げて、人によっては横っ腹の肉も持ち上げて、パンツもずらして、むらの無いように垢すりをする。垢は、すってもすっても出てくる。暑くなったら、脱衣所に座り込んで垢すりをしている人もいる。出たり入ったりしながら、2時間以上はいるんじゃないかな?私は体を洗い終わったら喋る相手もいないから早々に引き上げた。


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