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 2004109日、10日と、エルフードでデイツのお祭りが行われた。
広場にテントが張られ、大きさ、色、味がそれぞれ違う、沢山のデイツが並べられ、販売されている。エルフードの昔の写真を展示しているテントもあれば、蜂蜜を売っているテントもある。
2002年のお祭りでは、ナツメヤシの苗を売っていたり、ツマルを洗ったり、圧縮したりする機械や、ナツメヤシの葉で編まれたかご等も展示してあった。

 でも、人が一番集まっていたのはこの会場ではなく、エルフードのサッカー場。
砂のグランドにかすかに白線が見える、石段の観客席はごく一部にあるのみ。そんなサッカー場の観客席に、塀の上に、塀の外の民家の屋上に、グラウンドを取り囲む網の周りに、人だかりができた。


 
1970年ワールドカップに出場した選手1人、1994年に出場した選手2人、1986年に出場した選手らから成るモロッコチーム対、1970年、80年、90年代のエルフードのサッカーチーム選手から成る、エルフードチームの試合が行われるからだ。

 
試合が始まる前から観客は大興奮。観客席の前で、白いジュラバを着たおじさんは、腰にスカーフを巻き、大音響の音楽に合わせて踊りだす。それに誘われるようにして、もう1人のおじさんも一緒に踊りだす。観客は大喜びで手拍子をし、掛け声をかけ、手でウェーブを作る。

 
関係者用の大テントが奥のグラウンド脇に張られていて、選手のメダルや、王様に謁見した際の写真等が展示されている。白いバスがサッカー場に止まったかと思うと、モロッコチームの選手達が入場してきた。凄い歓声。関係者用のテントにもいつの間にか子供やおじさんが入り込んできて、グラウンドを取り囲む網にへばりつく。が、おまわりさんや、兵士がひっぱり、追い返す。でもまた網に向かって走って来る。そんな人達もいれば、どうやって入ったのか、グラウンド内に入り込み、座って見物しようとする人もいる。が、これもまた追い出される。でもそう簡単には引き返さない。そこで口論が始まり、人が仲裁に入る。大人も子供も必死である。

 
選手達は、関係者やらお偉いさんやらと写真を撮られまくっている。
やっと試合が始まったかと思うと、「そこのカメラ、どけ!」「そこに座るな、見えない!」と網の外に座っている関係者たちは文句を言う。

 
観客席からはジャンベの音が聞こえて来る。おじさんプレイヤー達は必死で走る。マイクを持った解説者は叫ぶ、「アィヤィヤィヤィヤイ!」。

 
そんな試合中も、昼間から風が吹いていたエルフードでは砂が舞い、砂のサッカー場は、時には選手が見えなくなる程白く煙り、後半が始まって間もなく、試合は中断された。
結果は2対1で、モロッコチームの勝ちである。

 
小雨の降る中皆が一斉にグラウンドの外へ向かう。
近くの友達の所で手や顔を洗わせてもらうと、顔はざらざら、髪は砂で白くなり、肌にも服にも砂が薄く積もっていた。
窓から外を眺めると、道の両端にびっしりと車が止まっている。そして人、人、人。今日はどこのホテルもいっぱいだろう、と言っていた。

 
3年ほど前にもこのデイツのお祭りに行った事があるが、あの時は閑散としていて、ただ広場にデイツと展示物があるぐらいで、お祭りといった雰囲気では無かった。
けれどもっと昔は、民族衣装を着た女性達が沢山いて、美人コンテストも行われていたとか。

 
モロッコ人サッカー熱の高さは相当だと思う。2010年ワールドカップ、残念ながらモロッコではなく、南アフリカに決定したけれど、“2010 world cup Morocco”などと書かれたTシャツを着ている少年、サンダルを売っているお店を見かける。モロッコだったら良かったのにね。

 
デイツ祭り2日目の朝は、マラソン大会が行われた。200人以上が参加したとか。
女性も募集したけれど、申し込み者は0だったと聞いていたが、エルラシディアとリッシュから1人づつ参加したようだ。


 
2000年のオリンピックで、1500メートル走銀メダル、2004年のオリンピックで、1500メートル走、5000メートル走で金メダルをとった、Hicham El−Geroug選手が主催したマラソン大会。残念ながらHicham選手は来ることができなかった。

 
デイツ祭りなのに、何でサッカーなん?何でマラソンなん?という疑問もあるけれど、今年初めての試みらしく、このお祭りを盛り上げようとしているのは確かなようだ。
次回はどんなお祭りになるのかな。


>...エルフードの町へ      >...ナツメヤシについて


2004年デイツフェスティバルのポスター
お祭りに出展していたお店
サッカー場の観客の前で踊るおじさん
エルフードのチーム
整列してお偉いさんと握手をするところ
珍しく人や車で溢れるエルフード
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