★★★sahara★★★
びっくり!モロッコ
鳩ぽっぽ
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家の屋上で弟が鳩を飼っている。私は鳩が大嫌い。小学校の時先生に、「鳩は菌を持っているから近づかないように」と言われて以来、鳩が羽をバサバサやっていると菌が飛んで来る気がして避けてしまう。しかしここでは避けようが無い。夏、私たちはルーフにゴザや毛布を敷いて寝る。早朝、鳩が私の上にバサバサと着陸してまた飛び立つ。洗い立てのシーツの上にうんちをする。干している洗濯物の上に止まる、うんちをする。。。

ある日日本から友達が遊びに来てくれた。鳩に餌をやっていた弟に話しかけたら、この鳩のお母さんはこれ、この鳩とこれとこれが親子、と教えてくれたらしい。あぁ、可愛いがってるんやな、と思った友達は、家も犬を飼っているんだよ、と話したそうな。ところがその後彼女が目にしたものは、片手に鳩、片手に包丁を持った弟の姿。友達からその話を聞いて台所に行ってみると、血の付いた包丁があっただけ。もしや、もしや、と私たちの心は問うていた。

そんな時、お母さんに呼ばれて台所へ行くと、「これを中に詰めるからここ持っといて。」と母。それは毛をむしられた鳩の首であった。嫌とも言えず、私は鳩の首の肉を広げて持っていた。お母さんが玉ねぎやトマト、香草、内臓などを混ぜたものを鳩の首から中に詰めていく。それをクスクス鍋で蒸して、油で揚げたものが食卓に登場。一応試して食べてみたが、何か独特の臭いがあって、骨も多いし美味しくない。みんなは大好物らしく、「これを食べないなんてクレイジーだ。何で食べないんだ?」と聞くので、「日本では鳩を食べないんだ!!」と言い切ってしまってから、鳥屋でバイトしていた時に雀と鳩の焼き鳥を売っていたことを思い出した。しかも私も味見をした。臭くてまずかったけれど、雀や鳩の焼き鳥だけを買って行くお客さんがいたのは事実。

私は2口ぐらいしか食べなかったけれど、友達は美味しいと言って食べていた。そして弟はきっと日本では犬を食べるのだと思っていることだろう。

ある時お母さんに呼ばれて、屋上で飼っていた兎小屋に行った。そこには小さな子兎が何羽もいて、とっても可愛かった。でもそれを指して満面の笑みをたたえていたお母さんは、可愛いでしょう?と言っていたのか、美味しそうでしょう?と言っていたのか、私には判断できなかった。結局兎は全部売ったらしく、家の食卓に出る事は無かったが、勿論、モロッコでは兎も食べる。鶏肉のような味がするらしい。鳩と違って臭いも無くて美味しそうだから、一度は試してみたいなぁ。


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